フレームキット

 大メーカーの鉄骨構造システムです

10年ほど前 木造3階建の設計をしたいと考えると 制約が多くて望んだ様な設計が
やりにくい事がありました 平面の形状や窓の大きさ、位置等が自由にならなかったり
梁・柱は全て石膏ボード等で被覆する決まりがあったりで 木造の良さを表現する事が
困難でした それならと探したら見つかったのがこのシステムでした

小断面の柱(70mm角の鋼管)とH形鋼(250mmの高さ)の梁と鉄筋ブレース(筋交い)をボルトで接合する構造です
重量もそれ程で無いので 基礎も木造の基礎とそう変わりませんメーカーで構造計算も
しますし見積もりも明快です この様な工場製のシステムを骨格に利用して屋根、外壁
そして内部デザインは建築主と設計者が相談しがら自由度の高い設計を行うのも一つの
方法と思います

メーカーは当初 住宅と共同住宅(アパート)に用いる想定の様でしたが我々は診療所
と薬局に使う計画をしました 少し遠方の現場まで施工中の建物を見に行ったり予算組みを何回か行ったりしましたが ついに実現しました(薬局は最終的に木造に変更しましたが)最近ではこの構造システムで都心の小敷地に建つ小型ビルの計画を行ったりもしています

demo-3

計画の初期段階でも形が決まれば躯体(基礎、骨組み、屋根、外壁)の予算が把握し易い事もこの方法の便利な点かなと思っています